湘南 新宿 世界初を、通過点に。

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★列車監視・ドア開閉時以外は乗務員室のイスに着席が基本のJR東日本車掌

JR東日本の不祥事が止まらない。体質を根本的に変えないと直る事が出来ない状況に陥っていると思う。
不祥事の中で比較的多いのが、走行中に乗務員(運転士・車掌)が居眠りする事案。
先日、東海道線(湘南新宿ライン)列車の戸塚→横浜を走行中、車掌が数分程度乗務員室のイスに着席し居眠りしていた。お客の指摘で分かったもので、JR東日本や当該の車掌は事実を認めている。

そこで疑問に思う事があった。
当該列車の車掌は乗務員室のイスに着席していた事。
例えば、JR東海やJR西日本の場合、駅間走行中に車掌が乗務員室のイスに着席する事は一部の例外を除き認められていない。基本的には立っていないといけない。これは私鉄各社でも同じ事である。
「一部の例外」とは何なのか?と言うと、特急列車で車掌が車内でに出て検札や接客を実施し乗務員室に戻る。次に止まる駅まで時間がかかる場合、書類記入等の仕事があるとイスに着席する。車掌室(乗務員室)の構造上、イスに着席しないとマイクが握れない、その他機器類の操作が出来ない場合もイスに着席する。
あとは、車掌の体調が悪い時、2人以上乗務している時にドア扱いや放送をしない、ドア扱いや放送をしている車掌は新人で残り1人は教導者なので座りながら様子を見る場合だ。だが基本的に教導者も新人と同じく立つ事が基本となる。

JR東日本の普通列車では、地域や路線関係なく駅間走行中、車掌は乗務員室のイスに着席する事が多い。
逆にイスに着席しないのは、山手線。駅間が短く発車したらすぐに次の駅。着席している暇がないほど忙しいのだ。
車掌の仕事は、ドアの開閉と安全確認だけ。放送は自動になっている事が多いのでマイクを握る事が少ない。自動放送が導入されていない路線では、マイクを握るがその時車掌は着席したまま放送。列車の最後尾がホームの端にかかるか、かからないかくらいの場所で、やっと立ち上がり列車監視。
停止位置は確認するが、完全に止まったと同時にドアが開くので、「本当に確認しているのか?」と疑問に感じる事も多々ある。

また、東京近郊以外では駅間が長いと車掌が車内に出てきて、きっぷの販売等も行う。だが、そういう”営業活動”は非常に消極的。むしろ、積極的に車内に出て”営業”しようとしない。
地域差もあるが、ある時冠着→松本で篠ノ井線に乗った。冠着は夕方以降無人駅になるし乗車券の券売機もない。あると言えば「乗車券発行機」と言うワンマン列車で言う整理券と同じ性格を持った紙切れ。
車掌から乗車券を求めようと思ったが、駅間が長い区間が多いのに松本で乗務交代するまで一度も車内に出て来なかった。
結果的には着駅が有人駅なのでそこで払ったが、無人駅だと運賃を払わないで外に出る事(キセル)も容易だ。(当然私はそれはやった事がないが)
それどころか、列車監視・ドア開閉・安全確認の時は立ち上がったが、それ以外はイスに着席。”営業”については非常にやる気がないと感じた。
こういう状況だから、キセルも多いのではないか?
「信用乗車」に近い形態になっているのだろうが、JR東日本は公式にそういう事はやっていないはずだ。

イスに着席して何をやっているのか?と言うと、後ろを向いて座っている。お客側を向いて座る事がないため、お客から見れば車掌の背中しか見えない。
乗務手帳に必要な事を書き込んでいる所を多々見た事がある。
最近の不祥事では、駅間走行中にマンガを読んでいた車掌がいた。
読もうと思えば読む事も出来る状況だ。そもそもJR東日本の車両は客室から乗務員室が見えにくい構造で、平気でカーテンを閉める人も目立つので、やりたい放題悪い事が出来るのだ。

あるとき、久留里線に乗った。
ぼんやりと運転席の様子を見ていると、視線を感じたのか?駅間走行中で曲線が多い場所にもかかわらず、運転士はカーテンを全て閉めた。
こういう事は、地域関係なくありがちで、「乗務員室は見せない主義」が徹底(?)されていると言って良い。
JR東海やJR西日本は逆に「乗務員室は見せる主義」。これ程度の事で閉める事はほとんどない。

かつてあった特急「東海」(静岡~東京)。JR東海管内ではトンネル・夜間走行であっても運転席のカーテンは全開。
しかし、JR東日本管内に入った途端、夜間はもちろん真昼間でも助手席側を含めて全てのカーテンを閉めるほどだ。
なぜか?わからない。恐らく「見せたくない」が本音だろう。これも国鉄の”負の遺産”である。
表向きは「安全上の理由」なのだろうが、JR東海はカーテン全開でも安全確保出来るのに、なぜJR東日本はカーテン全閉しないとそれが出来ないのか?
「それだけおたくの会社は乗務員の技量が低いのか?」と聞きたい。

これと対照的なのがJR東海やJR西日本等の他社。
JR東海だと、車掌は駅間走行中は立っていないといけない。マイク放送も当然立った状態で行う。列車監視はホーム端どころか、駅構内に入った時点から行っている。完全に止まったら停止位置の確認とドアの開閉方法(自動か半自動か)も確認してからドアを開く。非常に徹底した仕事ぶりだ。基本的にJR東海以外の他社もこれに準じる。

なぜ、JR東日本の普通列車の車掌は駅間走行中に着席する事が基本なのか?
これが昔からずっと疑問に思っていた。
JR東日本に対する批判を書いたので、DE10-1698の件の時のように「JR東日本信者」から当ブログに対する批判を多数頂戴できると予想しているが、こういう「信者」は車掌がイスに着席することや「乗務員室を見せない主義」ついて肯定的に見ているのだろうか。

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