40分で理解する目玉
わたくし現在、乳児を育ててる真っ最中でありまして、レザクラがまったくできない環境におります。
なので日々ハンドメイド欲が溜まっておりまして、先日、もうしんぼうたまらん!レザクラでなくても何か作りたいわ!と手芸キットを求めてダイソーに行ってきました。
ダイソーにこんなのありました、羊毛フェルトなる手芸キットです。
パッケージを見るからに、ぬいぐるみっぽいものが出来るようです。
所要時間が2.5時間!レベルも星2つと初心者向け。
これはありがたい。3時間くらいなら確保できるので、娘が就寝後にちゃちゃっと作れそうです。
このぬいぐるみの造形をご覧下さい、球と円錐の単純な形状で成り立ってます。
これはもう失敗するなと言う方が無理。私の大勝利は見えたも同然です。
そしてこのチョロいぬいぐるみの制作過程をツイッターにアップロードすれば、
「たもさん上手〜!」「手本と見分けがつかない」「フェルト初心者なのにプロ級」
といった賞賛コメントが押し寄せるに違いありません。
たった百円で、私のハンドメイド欲ばかりか承認欲求まで満たしてくれそうです。
ぬいぐるみもまぁまぁ可愛いから娘のオモチャにしたら喜びそうだし、一石三鳥です。
ダイソーは仕事できる奴ですなぁ。
さて、フェルト野郎一番星のレジェンドを作るべく制作開始です。
キットを開封して驚きました。
ぬいぐるみに詰めるであろう綿しか入ってない、しかも無駄に色がついてます。
そして針、先が曲がっている変な形をしているばかりか、糸を通す穴すらありません。何コレェ…
付属のマニュアルを読みました。綿を丸めて針でプスプス刺していくと、針で刺さった綿の繊維が絡み合って綿を形作る事ができるとのこと。なんだかすごい地味な作業です。
試しに綿をほぐして広げ、丸めてプスプスさしていくと・・・確かにまとまります。
ただ、ものすごい回数のプスプスが必要です。しんどい
見た目もホコリを生成しているようにしか見えません。
なんとなくコツがつかめてきました。
プスプス刺す回数が多いほど、綿の密度が高まり、細かい凹凸が表現しやすくなるのです。
狂ったように刺しまくり、眼球を入れる穴を作ってみました。
もちろんお手本のウサギの頭部はただのまんじゅうで穴などないのですが、ちょっと下の画像をご覧下さい。
これは別のキットの画像です。まんじゅうウサギの頭部より凹凸があり、リアルに作られています。
そう、まんじゅうに目鼻をつけるより、こちらのほうがだんぜん魅力的です!
きっとツイッタの皆様にもウケるに違いありません。
より強い承認欲求を満たすべく、私は路線変更することにしました。
というわけで、頭部に凹凸をつけてみました。
きっとリアルで可愛いうさぎマーメイドが出来るに違いありません、胸が高鳴ります。
私の羊毛フェルトスターダムはすぐそこ、フェルト界に輝く綺羅星とは私のことです!!
頭部と同じ要領で胴体ができました。
頭部に熱を入れすぎ疲れが出、胴体はやや失速気味です。
さて、この2つのパーツを繋げていきます。
が、ここで落とし穴が待ち構えていました。
パーツの結合が、想像以上に難しいのです。
綿どうしを重ねて針でプスプス固定していくのですが、何が何やら、、、
コツを掴めぬまま、なんとなく頭部と胴体がくっついてしまいました。
なにやら胴体が長い気がしますが、そこはアレです。私はリアル寄りに路線変更しているので、頭身は高い方が自然にみえるはずです。
参考画像も、ほら!
手本のうさぎマーメイドは2.5頭身ですが、リアル系は4〜5頭身です。
そう、私のうさぎはこれでいい、これでいいのだ・・・
気を取り直して、耳パーツを作って結合しました。
ここで分かったのですが、小さなパーツを作るのが難しい…!
ある程度大きさのある頭部はともかく、耳などの小さく平たいパーツは綿が固まりにくく、難易度がパネェです。
腕パーツを作って結合しました。
腕が長い気がしますが、リアル寄りなのでこれでいいのです。いいんですよ。いいんですってば。
アレです、顔がのっぺらぼうだからちょっと怖く見えるだけで、目玉さえ入ればあら不思議、なんて可愛いウサギマーメイドちゃん!(予定)
胴体の下部分、魚のパーツを作って結合しました。
全体のバランスを見てたらこの長さかな、と。
ウサギとタチウオのハーフですねこれは。
旦那に見せたら「長い」と一言。
煮詰まっている時は他人の意見を参考にした方がいい場合もあります。
というわけで、軌道修正を試みます。チョッキン
痩身手術は無事成功しました。
お花飾りを付けたら、ツイッターの皆様から銃創だの腫瘍だの酷い言われようです。
こんなに可愛いウサギちゃんなのに。
さて、待ちにまった目パーツの結合です。
100均なのに予備パーツまであります。にくいねダイソー。
レザクラでおなじみの丸錐で、目パーツを差し込む穴をあけます。
丸錐が細すぎて目パーツが入りませんでした。
待ってろウサギ、もうちょっとで可愛くなるからね!
菱錐を使って、ようやっと目パーツが結合できました。
あ、、、なんか、想像と違う。これ娘が泣く。
でも、立ち止まる訳には行かないのです。この時点ですでに三時間が経過してます。時間がない!!
駆け足で完成させました。
波模様の背景に載せれば、君はほら、渚のマーメイド(断定)
王子様をまっている人魚姫ですよ。
待ちくたびれて虚無を見つめるような瞳がミステリアスで素敵ですね。
ハンドメイド欲は、中途半端に解消されました。
承認欲求は、お察し下さい。グロ画像とか死体とか魚モンスターとか、えらい言われ様です。
ツイッタの皆様はお世辞という物をご存じない。
マニュアルに沿えば使い切れるはずのフェルトが、なぜか大量に余りました。
もう一匹作れそうです。作らないけど。
羊毛フェルト舐めすぎてました、ほんとごめんなさい。
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きちんと学びたいブックマーカーのための目玉入門
この具沢山味噌汁は