くるみ 夏が来ちゃう。どうしよう。
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「くるみ」という幻想について
こんばんわ
只今、自衛隊体育学校の陸上強化チームが、
22日~28日までここ美作湯郷温泉で合宿をしておられます。
ということを報道では知ってはおりましたが、
走ることや競歩にさほど興味のないわたしは、
しょせん他人事。
本日のカフェディパッセロのお客さまを
手を振り見送っておりますと・・・、
ビックリしました
速いです、歩いているとは思えないくらい。
田舎道ですから、練習には最適です。
オリンピックや世界選手権に出場経験のある選手だと
聞いてはおりましたが、
そういう鍛え抜かれた人を見る機会はなかなかないので
しばらく見入ってしまいました。
かの宮沢賢治の『風の又三郎』の主人公が、
「白いシャッポをかぶって先生についてすぱすぱとあるいて」
生徒たちの前に現れます。
「白いシャッポをかぶって先生についてすぱすぱとあるいて」 、
競歩の練習を見ていたら思い出した一節です。
先日オノマトペのことを書きました。
オノマトペとは、
普通の言語ではなく、感性に訴えかける言葉です。
このオノマトペを好んで使った作家といえば宮沢賢治です。
賢治研究者の松田嗣敏さんは、
賢治の童話の中には2159ものオノマトペが使われていると
書いておられます。
宮沢賢治のオノマトペの特徴は、
すでに日本語として定着しているものだけでなく、
賢治が創作した独自のオノマトペが多数使われていることです。
「どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう」
は、『風の又三郎』の冒頭です。
この不思議な風の音で読者は一気に物語の世界に
引き込まれるのです。
「すぱすぱ」という耳慣れないオノマトペによって、
先生の後についてすまして歩いてくる主人公の様子が、
映像のように浮かんできます。
また長嶋監督の「ビシッ、バーン、ビュー、バシン」の伝説に触発されて、
オノマトペをスポーツの指導に生かそうと考えた方がおられます。
朝日大学の藤野良孝准教授。
声を出してオノマトペを唱えることで、
身体をリラックスさせたり、
人間の潜在能力を引き出す方法を考案したのです。
ストレッチで「グニャー」っと言いながら、
体を曲げると一層深く曲がりますというようなこと。
藤野准教授の実験で、
たちまち驚くような成果を出したのは、幼稚園児たち。
跳び箱を飛ぶときに、
「サー、タン、パッ、トン」というリズムをとって飛ぶと、
うまく飛べるようになったとか。
「サー」と助走し、
「タン」と踏み切り、
「パッ」と手をつき、
「トン」と着地する。
こうすることで動作に弾みが付き、
5段、7段の跳び箱さえ飛べる子まで現れたとか。
逆上がりでしたら、
「ギュッ、ピタッ、クルン」です。
たちまち逆上がりができるようになるとか。
まさにオノマトペは魔法の言葉なのです。
わたしたち老人未満も、
気がめいっているときには、
もやもやは「スパッ」と声を出して切り捨てて、
「ワッハッハ」と大笑いするといいらしいのです。
疲れているときには、
両手を胸に体をギュッと縮めて、
「パッ」と手を広げて胸を張る。
気持ちが晴れて疲れが吹き飛びますよ。
わたしたちも宮沢賢治のように、
自分流のオノマトペを開発して、
日常生活を活性化できるといいですね。
人生はもっともっと楽しくなるかもしれません。
では、また明日(*^.^*)
これは、
ユンボさんは、「すぱすぱとあるけなかった」お話です。
足の裏大丈夫かな?